男子主将 井上 裕文

 昨年度、保護者の方々をはじめ多くの方々のご支援のおかげで現役部員一同、全国制覇という目標に向かい日々の稽古に注力することができました。
御礼申し上げます。
昨年度は、新型コロナウイルスの部内での感染を防止する為、100名近い部員を4グループに分け日々の稽古に取り組んできましたが「オンラインでしか顔を合わせたことがない」という部員も少なくありませんでした。
お互いに技術的な指導をしたり、苦しい時、辛い時に励まし合うといった、これまで先輩方にしていただいたような指導や声かけが出来ず、上回生はオンライン上でも後輩のレベルアップできるよう試行錯誤の連続でした。
本学弓道部は新人戦準優勝を納め、女子は16年ぶりに関西選手権を優勝しました。また全日、王座ではベスト4を達成。男子はリーグ戦3位の戦績を納めました。
 全日本インカレは、新型コロナウイルス蔓延後、初の対面公式戦となりました。保護者の方々をはじめ、学校関係者の皆様、諸先輩方等、応援してくださった皆様のおかげで無事遠征を完了することができました。重ねて御礼申し上げます。
 ただこの戦績には、男女共に不満と悔しさを残しております。昨年度、一緒に戦った後輩たちが、この気持ちを糧として来年こそ日本一を掴むべく日々邁進しております。
今後とも、ご支援、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。


女子主将 森 千都歩

 昨年度、女子は16年ぶりの関西選手権優勝や全日本選手権と女子王座でのベスト4、関西リーグ優勝、その他個人で記録会(四十射会)優勝や関西十傑に優勝含む3名入賞といった結果が残りました。全国優勝はできませんでしたが、一つずつの成功と失敗から得たものや、新型コロナウイルス感染症拡大による練習制限等で普通の生活をして弓を引くことができる有り難みを部員全員が知れたこの一年間は、実に濃いものでした。
 昨年のチームは「前向き」をモットーとし、どんなときも次に向けて課題を乗り越えようと行動してきました。特にリーグ期間は学年関係なく全員で勝つために多くを話せて良かったと思っています。感染症対策のため完全に接触を避けていたメンバー外の部員たちも、Zoomを繋げて画面越しに応援したり、必要があれば文句一つ言わずメンバーのためにと何でも動いてくれました。それでも笑顔ではなく泣き顔で終わってしまった女子王座の悔しさは、やはり忘れられないものです。どこまでいっても勝負は難しいと思い知らされました。選手が悔し泣きをしている姿を見るほど苦しいものはありません。でも、本気で日本一を目指した人だけが味わえるあの躍動感にも似た感情を共有した日々は、各々を成長させてくれました。
 来年以降の部を考えるとき、後輩たちには日本一になって最高の笑顔を見せてほしいといつも思います。新体制になった部員たちが全力で日本一を目指して稽古を重ねていくので、ご声援の程、よろしくお願い致します。


男子副将 冨田 涼太

 今年度男子は、インカレベスト16、一部リーグ3位、私個人としては、東西対抗戦に出場しました。昨年に続き、コロナの状況に柔軟に対応しながら、練習を行なってきましたが、良い結果に結びつける事は出来ませんでした。もっとみんなに良い思いをさせてあげたかったと悔いが残るシーズンになりました。それでも、日々練習を重ねていくにつれて成長していく後輩達の姿を見れた事は先輩として本当に誇らしく思います。来年以降、私はOBとして後輩達を応援していきたいと思います。


女子副将 三屋 莉歌

 振り返ると、「私たちなら優勝できる!」と毎試合思っていたことに気づきました。インカレ、王座、たとえどんなに大きな大会でも仲間への絶対的な信頼とチームとしての自信、安心感がありました。 本番までにチームで高めあってきた証拠だと思います。
初めて全国大会で4つ矢皆中をしたインカレは本当に楽しかったです。この努力が実を結ぶ瞬間は忘れられません。しかし、努力すればするほど壁ができるのが弓道の面白さです。一位という目標を目指し続け、リーグ戦は優勝、個人では十傑4位に入ることが出来ました。憧れの舞台、王座での拍手は最高です。本来の実力を出し切れず、夢で終わってしまったことだけが心残りとなりました。後輩に王座の景色を見せれたことだけが救いだと思います。
東西対抗戦では、あの猛者達の中で前立の落を任せて頂け、心の底から喜びました。最初から最後まで幸せな気持ちで試合をさせてもらい、西軍の仲間と勝つことができ、人生で一番楽しい弓道でした。もっと中てたかったですがそれも含め、私の弓道をさせて頂きました。
次こそ、信頼と自信の先にある勝負に後輩たちが勝利することを願っています。


二回生 植木 鈴華

 今回、伊勢の道場で弓を引くことができたのはとても良い経験になりました。団体トーナメント、東西対抗戦どちらも試合をしていく上で絶対勝てると思っていたし、私が引っ張っていきたいと思っていましたが、なかなか思うように中らず、先輩方のお陰で勝ち進むことができました。自分はまだまだ力不足で成長が必要だと思いました。今回出場できたことで満足せず、来年しっかり優勝目指してリベンジしたいと思っています。